2025年4月、新潟県五泉市の中学校で男子生徒が水酸化ナトリウムを「お菓子」と偽って下級生に食べさせ、2人が口内をやけどする事件が発生しました。
「事件が起きた中学校はどこ?」
「いじめの具体的な内容は?」
「水酸化ナトリウムってどれくらい危険?」
このように気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、五泉市中学校事件の現場、いじめの詳細、水酸化ナトリウムの危険性、第三者委員会の認定内容、加害者の情報までまとめてご紹介します。
五泉市中学校の事件はどこで起きた?
五泉市立五泉北中学校
今回の水酸化ナトリウムをめぐるいじめ事件が発生したのは、新潟県五泉市立五泉北中学校です。
五泉市が2026年4月30日に公表した第三者委員会の調査報告書でも、同校での事案であることが確認されています。
新潟県五泉市三本木2丁目に所在
| 学校名 | 五泉市立五泉北中学校 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県五泉市三本木2丁目7-1 |
五泉市は新潟県の中央部に位置する人口約4.7万人の市で、五泉北中学校は住宅街の中にある公立中学校です。
五泉市中学校のいじめの内容は?
水酸化ナトリウムを「お菓子」と偽って渡す
2025年4月17日の放課後、当時中学3年の男子生徒が理科実験で使用された粒状の水酸化ナトリウムを持ち出し、お菓子の袋に入れ替えたうえで、2年生の男子生徒2人に「お菓子だ」と偽って手渡しました。
受け取った2人は疑いなく口に入れましたが、すぐに異変を感じて吐き出しています。
水酸化ナトリウムは、強いアルカリ性を持つ劇物であり、口に入れた瞬間に粘膜が損傷する極めて危険な物質です。
2人が口内やけど(全治1週間・3週間)
被害を受けた2人は口の中にやけどを負いました。
・1人は全治約1週間の口内炎
・1人は全治約3週間の化学熱傷
と診断されています。
重大な後遺症や命に関わる結果には至らなかったものの、吐き出すのがもう少し遅ければさらに深刻な事態になっていた可能性があります。
五泉市中学校の水酸化ナトリウム事件の経緯は?
2025年4月17日の放課後に発生
事件は2025年4月17日の放課後に起きました。
加害生徒は当時中学3年生で、被害を受けたのは同じ学校の2年生2人です。
両者に深い人間関係があったわけではなく、上級生が下級生に対して行った行為でした。
| 発生日 | 2025年4月17日(放課後) |
|---|---|
| 加害者 | 当時中学3年の男子生徒 |
| 被害者 | 2年生の男子生徒2人 |
| 使用された物質 | 水酸化ナトリウム(粒状) |
| 被害 | 口内やけど(全治1週間・3週間) |
薬品を持ち出し菓子袋に入れ替え
加害生徒は理科の実験で使用された水酸化ナトリウムを持ち出し、わざわざお菓子の袋に入れ替えるという手の込んだ手口を使っています。
単なる悪ふざけや突発的な行為ではなく、相手に気づかれないよう準備をしたうえでの行動であったことがわかります。
理科室の薬品管理についても、生徒が容易に持ち出せる状態だったのかという点で学校側の管理体制が問われています。
水酸化ナトリウムの危険性とは?
強アルカリ性の劇物
水酸化ナトリウム(NaOH)は「苛性ソーダ」とも呼ばれ、毒物及び劇物取締法で「劇物」に指定されている危険な化学物質です。
pH14に近い強アルカリ性を持ち、皮膚や粘膜に触れるとたんぱく質を溶かし、深部まで組織を破壊する性質があります。
工業用途では排水管洗浄剤や石鹸の製造に使われますが、取り扱いには専用の保護具が必要とされるほど危険な物質です。
飲み込めば命に関わる
今回は被害者がすぐに吐き出したため口内のやけどにとどまりましたが、もし飲み込んでいた場合、食道や胃の粘膜が広範囲に損傷し、消化管穿孔や出血性ショックなど命に関わる事態に発展する可能性がありました。
また、目に入った場合は失明のおそれがあり、皮膚に付着しただけでも深い化学熱傷を引き起こします。
中学校の理科実験で使われる濃度であっても、人体への危険性は極めて高い物質です。
五泉市中学校のいじめは第三者委員会でどう認定された?
「いじめ重大事態」と認定
五泉市いじめ防止対策委員会(第三者委員会)は、2026年4月30日に公表した調査報告書の中で、今回の行為をいじめ防止対策推進法における「いじめ」に該当すると認定しました。
さらに、身体に重大な被害が生じた「いじめ重大事態」として位置づけています。
法律上のいじめは、被害を受けた児童生徒が心身の苦痛を感じているかどうかが重要な判断要素となります。
今回は実際にけがが発生しており、重大事態としての認定は当然の判断といえます。
同じ生徒による過去のトラブルも発覚
報告書では、今回の事件以前にも同じ加害生徒が関係したトラブルが複数あったことが指摘されています。
その中にはいじめに該当しうるケースも含まれていましたが、学校側はその多くを教育委員会へ報告していませんでした。
この点について第三者委員会は、学校と教育委員会の情報共有体制の不十分さを課題として指摘し、過去のサインを見逃さない体制づくりの重要性を強調しています。
五泉市中学校の加害者は誰?
当時中学3年の男子生徒
加害行為をしたのは、事件当時中学3年生だった男子生徒です。
被害者との間に深い人間関係があったわけではなく、上級生が下級生に対して一方的に行った行為であったことが報告されています。
名前や顔画像は未公表
加害生徒の氏名、顔画像、住所、家族構成などの個人情報は一切公表されていません。
関係した生徒はいずれも未成年であり、たとえ重大な事案であっても個人を特定する情報の拡散は避けるべきです。
SNS上では学校名や地域名から生徒を特定しようとする動きも見られますが、確証のない情報の投稿は名誉毀損やプライバシー侵害につながるおそれがあります。
まとめ
2025年4月、新潟県五泉市立五泉北中学校で、当時中学3年の男子生徒が水酸化ナトリウムを「お菓子」と偽って下級生2人に食べさせ、口内にやけどを負わせる事件が発生しました。
第三者委員会は「いじめ重大事態」と認定し、過去にも同じ生徒によるトラブルがあったことを指摘しています。
加害者の個人情報は未公表ですが、今後の学校・教育委員会の再発防止策の実行に注目です。
