2026年4月2日、看護師が患者の胸部レントゲン写真をInstagramに投稿したとされるスクリーンショットがX(旧Twitter)上で急速に拡散され、大きな話題となっています。
「レントゲン写真を晒した看護師は誰?」
「勤務先の病院はどこ?」
「投稿は本物?それとも捏造?」
このように気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、拡散された画像の内容から看護師の特定状況、病院はどこなのか、そして投稿の真偽についてご紹介します。
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患者のレントゲン写真をインスタに投稿
拡散された2枚の画像
2026年4月2日、「とある看護師の日常記録 レントゲン写真をインスタに公開してしまう」という文言とともに、2枚のスクリーンショット画像がX(旧Twitter)上に投稿され、閲覧数が29万件を超える規模で急拡散しました。
拡散された画像は性質の異なる2種類で、内容は以下の通りです。
画像①:集合写真
看護師と思しき男女4名がスマートフォンの鏡越しに撮影した集合写真で、女性2名はナースキャップを着用、男性1名はサンタクロースの帽子をかぶっています。
もう1名の男性は長い髪を垂らしたまま、白い上着の下に茶色のパーカーを重ね着した状態。
キャプションには「どーき💖💖」と添えられていますが、アカウント名は画面外へはみ出しており判読できません。
画像②:患者の胸部レントゲン写真
胸部レントゲンの画像に
「まーーーた気胸wwwwwww まーたトロッカーwwもうええてww 今日も楽しく3時にトロッカー なんだかんだ私も3時間寝れたよ^^」
という文章が添えられていたとされています。
こちらはアカウント名が視認できる状態だと指摘されています。
投稿が批判を集めた理由
投稿が爆発的に批判を集めた理由は、添えられた文章の内容にあります。
気胸とは肺に穴が開き空気が漏れ出す疾患で、生命に関わる緊急性の高い病態。
**トロッカー(トロッカーカテーテル)**は気胸の治療で肋骨の間から管を挿入する処置であり、患者にとって痛みと不安を伴います。
深夜3時に緊急処置が必要な状態の患者のレントゲン写真に
「まーた気胸ww」
「楽しく3時にトロッカー」
と書いてSNSに投稿する行為は、医療従事者として許容できるものではなく、批判が殺到したのは当然の反応と言えます。
Xのリプライ欄には
「個人情報という意識が皆無」
「医療の信頼を根底から傷つける行為だ」
という批判が相次いだ一方で、現役看護師を名乗るユーザーからは
「ナースキャップは今どき着けないので画像自体に違和感がある」
「フェイクの可能性も否定できない」
という冷静な指摘も出ており、義憤と慎重な分析が混在する状況が続いています。
患者のレントゲン写真を晒した看護師は誰?
現時点で判明している情報
投稿した人物の本名・顔画像・年齢・所属機関はいずれも特定されていません。
集合写真に写る人物については、画像の角度やマスク着用の状況から顔全体が明瞭に確認できる状態ではなく、外見的特徴のみが共有されているにとどまります。
また、ネット上では集合写真について「現役看護師ではなく看護学校の学生ではないか」という考察も複数出ています。
もし集合写真の人物が学生であれば、「看護師による患者情報漏洩」という前提そのものが崩れることになります。
無根拠な特定行為の危険性
こうした炎上騒動が発生すると、SNS上では断片的な情報を組み合わせて個人を割り出そうとする動きが生まれます。
しかし確たる証拠のないまま別人の顔写真や個人情報を拡散する行為は、名誉毀損罪やプライバシー侵害に直結します。
特にTikTokなどでは視聴回数を稼ぐ目的で無関係の画像を組み合わせたデマ動画が多く作られているため、二次情報・三次情報を事実として受け取ることには十分な注意が必要です。
患者のレントゲン写真を晒した看護師の病院はどこ?
病院特定の現状
勤務先の病院については、現時点では確定できていません。
集合写真・レントゲン写真のいずれにも、病院名・ロゴ・患者識別番号・スタッフのネームプレートなど施設を特定できる情報は写り込んでいないと報告されています。
アカウント名が判読可能な状態の画像が広まれば通常は数時間以内に詳細が割り出されますが、今回それが起きていない事実は以下の3つの可能性を示しています。
- 出回っている画像のアカウント名が判読困難なほど小さい
- すでにアカウントが削除・非公開化されている
- 画像自体が捏造でアカウント情報も架空である
投稿者本人はXのリプライで「病院に事実確認が取れました。近く報道が出ると思います」と述べていますが、2026年4月2日時点では病院名も報道機関の記事も一切公開されていません。
過去の類似事案との比較
2026年3月には福岡県内の医療機関で、女性看護師が患者の電子カルテ画面をInstagramに限定公開で投稿し、Xで拡散されたことで病院が特定・謝罪に追い込まれています。
| 事案 | 2026年3月・福岡県内の病院 |
|---|---|
| 投稿内容 | 患者の電子カルテ画面・ストーリーズ投稿 |
| 投稿者 | 20代の女性看護師 |
| 拡散後の対応 | 24時間以内に病院が公式謝罪文を掲載 |
| 今回との違い | 病院特定に至っておらず公式対応なし |
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患者のレントゲン写真投稿は捏造?
2枚の画像は別アカウント?
今回の騒動で重要な争点となっているのが「2枚の画像は別々のアカウントから来ているのではないか」という指摘です。
集合写真はアカウント名が見切れていて判読不能な一方、レントゲン写真については「アカウント名が視認できる」とされています。
この2点が一致しないことから、ネット上では「集合写真とレントゲン写真は別々のアカウントの投稿を並べたものではないか」という分析が複数のユーザーから出ており、投稿者もこの指摘に対して明確な反証をしていません。
さらに、集合写真のキャプション「どーき💖💖」と、レントゲン写真に添えられた専門用語を交えた長文テキストとでは、書き手の雰囲気に明らかな差があるとの指摘もあります。
・アカウント名の不一致
・服装の非現実的な組み合わせ
・文体・雰囲気の相違
・検索しても一次情報が確認できない
服装の不自然さ
集合写真の服装については、現役看護師たちから「あり得ない」という声が相次いでいます。
最も指摘が多いのがナースキャップの着用です。
2007年の調査時点ですでに全国の約8割の病院がナースキャップを廃止しており、現在では着用している臨床現場はほぼ存在しません。
X上の現役看護師からは「10年近くナースキャップなんて見たことがない」という声が相次ぎました。
| 女性2名のナースキャップ着用 | 2000年代以降ほぼ全国で廃止済み。現役看護師が「10年近く見たことがない」と指摘 |
|---|---|
| 男性の長髪垂れ流し | 衛生管理上、髪はまとめることが必須。侵襲的処置がある環境では特にあり得ない |
| パーカーの着用・露出 | 私服の露出は規定違反。スクラブ・規定白衣が基本 |
| サンタ帽の着用 | 他の服装要素と組み合わさると臨床現場として文脈が成立しない |
また長髪を束ねずに垂らしたまま勤務する行為や、白衣の下にパーカーを着て露出させる行為も、感染管理・服務規程のいずれの面でも許容されるものではありません。
これらの不自然な要素が複合的に重なっていることが、「本当に現役看護師が業務中に撮った写真なのか」という根本的な疑問を呼んでいます。
患者のレントゲン写真をSNSに晒すと罪になる?
保健師助産師看護師法による守秘義務違反
仮に今回の投稿が事実であり、看護師資格を持つ医療従事者が業務中に知り得た患者情報をSNSに掲載したとした場合、保健師助産師看護師法(保助看法)第42条の2に違反する可能性があります。
| 法律 | 保健師助産師看護師法(保助看法)第42条の2 |
|---|---|
| 内容 | 看護師は正当な理由がなく、業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない(退職後も同様) |
| 罰則 | 6か月以下の懲役または10万円以下の罰金 |
| 該当する情報 | 患者の病状・治療内容・レントゲン写真など |
なお、ネット上では「刑法第134条(秘密漏示罪)の違反だ」という声も見られますが、刑法第134条は医師・薬剤師・弁護士など条文に明記された職種に適用されるものであり、看護師は対象に含まれていません。
看護師の守秘義務違反はあくまで保助看法によって規定されている点は正確に理解しておく必要があります。
個人情報保護法との関係
患者のレントゲン写真は個人情報保護法における「要配慮個人情報」に該当します。
要配慮個人情報とは病歴・障害・健康診断の結果など、取り扱いに特別な配慮が必要な情報を指し、通常の個人情報よりも厳格な管理が求められます。
医療機関はこの要配慮個人情報を適切に管理する義務を負っており、従業員による無断公開は個人情報保護法第17条・第18条が定める「利用目的の制限」や「適正な取得」に違反する可能性があります。
違反が認定された場合、医療機関そのものが行政指導・勧告・命令の対象となるケースもあり、機関全体の信頼に関わる重大な問題です。
まとめ
2026年4月2日、看護師が患者の胸部レントゲン写真をInstagramに投稿したとされるスクリーンショットがXで拡散し、29万件以上の閲覧数を記録しました。
しかし投稿者の本名・顔画像・勤務先病院はいずれも現時点で特定されていません。
2枚の画像が別アカウントとされる指摘や、現代の医療現場では考えられない服装の不自然さから、捏造の可能性も否定できない状況です。
仮に事実であれば保健師助産師看護師法違反・個人情報保護法違反に問われる重大な行為であり、今後の続報に注目が集まっています。

